北海道地方幕末維新期史料調査

維新史料部は一九七四年六月道内の幕末維新期史料調査を行なったが、この調査に基いて、今回一九七五年六月三十日から七月九日までの日程で札幌・函館両市に赴き、『大日本古文書幕末外国関係文書』の編纂に必要を史料の写真撮影を実施した。前年度の調査で、これらの史料のうち後年の製本によって綴代部分の文字の撮影が不可能なものが多いことが判明したので、今回は写真撮影担当の針生技官のほか、史料補修担当の中藤技官が同行、撮影前の史料の解体、撮影後の修復に当った。また、山口・多田両名は帰途函館税関を訪れ、史料調査を行なった。以下、撮影史料を列記し、函館税関所蔵史料については、その概要を記す。

『東京大学史料編纂所報』第11号